このブログ。「気にしすぎ」「不安ばかり」「ネガティブ」で生きづらかった私が、その改善に向けてあらゆる実践をしてきた経緯を綴っていますが…。
私は、おそらく「HSP (繊細すぎる気質)」と「発達障害」の特徴をあわせ持っています。
でも、自己診断してもチェック項目に「全く当てはまらない!」というものもあるし、程度の軽いものもあるし、いわゆる「グレーゾーン」?‥なんだかわけわからんけど、それらの傾向があるのは確か (;’∀’)
HSPは「気質」、発達障害は「脳の機能」によるので、それらによる特徴は今でも残っています。
「気にしすぎていたこと」が「超鈍感になった」わけでもないし、「ネガティブ」→「超ポジティブ」になったわけでもない。
でも今は「生きづらさ」を全く感じていません。ラク楽&幸せに生きているので、自分の中では「もうどうでもいいや」って気も‥( ;∀;)
ここでは「HSP」の概要をまとめます。なるべくわかりやすくできるよう、頑張るぞ~(‘ω’)ノ
HSPとは
まずHSPの概要を「ささいなことにもすぐに『動揺』してしまうあなたへ。(講談社・エレイン・N・アーロン著)」、「『繊細さん』の本(飛鳥新社・武田友紀著)」、「HSPと発達障害(廣済堂出版・高田明和著)」などを参考に、私の見解も加えて簡単にまとめます。
HSPという言葉の意味
HSPとは「Highly Sensitive Person」の略。日本語に訳すと「過敏性症候群」。
もっと簡単に表すのなら、以下のようになります。
- とても敏感な人
- 人一倍繊細な人
- 感じとりやすい人
これらは性格や環境によるものではなく、生まれつきの「気質」とされます。気質とは「生まれつき持っている特徴」のことで、たとえば生まれつきの髪の色が「茶色い」「黒い」なども気質です。
少しずつHSPの認知度は上がってきていますが、心理学用語のため、医師の中にも知らない人が多くいるようです。
HSPは、脳科学的な視点から言うと「脳がかすかな情報まで拾い集めて情報過多になること」だそう。
ちなみにHSPは心理学者・エレイン・N・アーロン博士が提唱したもの。HSPのことについて書かれた著書は、1996年にアメリカで出版されて大ベストセラー。日本語訳単行本は2000年(文庫版は2008年)に刊行されたようです。
HSPの人ってどのぐらいいるの?
どんな社会にも、HSPの人は一定の割合、およそ15~20%の割合で存在すると言われています。約5人に1人ですね。
ただ「HSPだからこう」と一概に言えるものではありません。
- どんなことが「気になる」のか
- どんなことを「感じとりやすい」のか
- どんなことに「気づきやすい」のか
などは、実に個人差が大きい! 後ほどチェックリストを載せますが、
- この項目はすごく当てはまる
- この項目は「ちょっとかなぁ」
- この項目は全然当てはまらない
など、項目による程度の差も人それぞれ。
私の経験から言うと、気になったり感じとったりする度合いは、その日の体調や心の状態も影響していました。
さらに
- 「ちょうど境界線上ぐらいかも」という人もいれば、
- 私のように「おそらく発達障害なども持っている」という人
- 「好奇心旺盛で刺激追求型の気質・HSSもあわせ持っている」という人
などなど‥‥ 「もう、なんだかよくわからない~~」という人もいるわけです。
ちなみにHSPは人間だけでなく、なんと犬や猫、昆虫などにもある気質。「生物が生き残るために、慎重な個体が一定数生まれたのではないか」と考えられているそうですよ。
HSPってたとえばどんな感じ?
同じHSPでも、どんなところに「敏感」「繊細」かは「人それぞれ」ですが、具体的にどんなことを言うのでしょうか。
- イライラしている人がいると、気になって仕方がなかったりパニックになったりする
- 他人の感情・表情・反応にすぐ気づく(だから先回りしてフォローもできる)
- 何か気になることがあると集中して物事に取り組めない
- 音・光・におい・味・舌触りなどが人より敏感
- 人の話やニュースなどに共感・同調・感情移入しやすい etc.
もっと具体的に言うなら「職場で怒られている人がいると気になって仕事が進まない」とか「あっこの人にこれ以上言うとマズイってわかる」とか「他人のくしゃみが苦手。ビクッとするから」とか‥。
特に「共感・同調・感情移入しやすい」に当てはまる人は多い様子。要は「他人や環境の影響を受けやすい」のですね。
これは、脳科学的に「他人の感情や行動を自分のもののように映しとり、感情の予測や行動の意図を理解する」ための神経細胞が、人より発達しているからと言えます。
この脳内にある神経細胞は「ミラーニューロン」といいます。聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
HSPチェックリスト
お待たせしました! 「まだチェックしたことがない」という人はぜひチェックしてみましょう。
まず「ささいなことにもすぐに『動揺』してしまうあなたへ。(講談社・エレイン・N・アーロン著)」より、23項目のチェックリストです。
1、自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
2、他人の気分に左右される
3、痛みにとても敏感である
4、忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
5、カフェインに敏感に反応する
6、明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
7、豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい
8、騒音に悩まされやすい
9、美術や音楽に深く心動かされる
10、とても良心的である
11、すぐにびっくりする(仰天する)
12、短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
13、人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節する、席を替えるなど)
14、一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
15、ミスをしたり忘れ物をしたりしないよう、いつも気をつける
16、暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
17、あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
18、空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
19、生活に変化があると混乱する
20、デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
21、動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
22、仕事をする時、競争させられたり、観察されたりしていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
23、子どもの頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」とか思っていた
※以上の質問のうち12個以上に「Yes」と答えた場合、おそらくHSPと言えるそう。ただ、「Yes」が1~2個だとしても、その度合いが強ければHSPかもしれないとのことです。
また、先に述べたエレイン・N・アーロン博士によると、HSPの人は、次の4つの性質が「すべて備わっている」のだそう。
- 物事を深く処理する(深く、あれこれ考える)
- 過剰に刺激を受けやすい (音・光・気候・痛みなど)
- 感情反応が強く、共感力が高い (感情移入が激しい)
- ささいな刺激を察知する (細かいことによく気づく)
一つでも当てはまらなければ、HSPとは言えないそうですよ。
念のため、浜松医科大学名誉教授・高田明和先生の著書「HSPと発達障害(廣済堂出版)」の「HSP度(高敏感度)チェック」のうち、上記に含まれない22項目も載せておきます。
(こちらは「〇個以上当てはまったからHSP」という基準は特にありません。)
- 飲み会など、楽しいことのはずなのに疲れる
- 人の言葉をうのみにして判断を間違ったことがある
- 映画や芝居の登場人物に感情移入しやすい
- ミスや忘れ物が多い
- 優柔不断で、なかなか決断できない
- 過去を思い出しては後悔する
- 親の顔色を見ながら育ったとの自覚がある
- 人から何かを頼まれると断れない
- 自分への悪口を実際に耳にしたことがある
- 権威ある人、名のある人の言葉や書籍をそのまま信じる
- 気分が即体調に影響する
- 自分の親は神経質だと感じたことがある
- 気が付くと「一人反省会」をしていることがある
- 暗示にかかりやすい
- 超常現象に遭遇したことがある
- 身の周りに不思議なことがよく起こる
- 大切な場面を控えると、緊張して眠れなかったり動悸が激しくなったりする
- 悪いことが起きるのではないかと心配になることがある
- 人マネが得意で、よく感心される
- 嘘や偽善に敏感だと感じる
- 天然だねと言われることがある
- 実力より低く見られていると感じる
以上、チェックしてみて、自分自身どう感じましたか(‘ω’)?
まとめ:生きづらさを感じる?
チェックリストで確認することで、一部かもしれませんが今の自分の状態を知ることができたと思います。
「自分、HSPかも」と思った方の中にも、
- この生きづらさは気質なんだ! なんかラクになったぞ!
- きっと自分はHSP。でも5人に1人いるんだし安心した~
- HSPを「才能」ととらえ、前向きに生きていこう!
などと思えた方も、いらっしゃるかもしれませんね。
そう。大切なのは、自分がどう感じるか。 正直に言って、
- 「自分って変かも」とか「つらい」などと感じない
- 「生きるのが苦しい」「生きにくい」と感じない
- 生活の中で大きく困ることもない
のであれば、HSPだって何の問題もありません。
HSPは病気でも性格でもない、ただの「気質」で、HSPだからこそできることや幸せに感じられることも、たくさんあるからです (^-^)
でも私はおそらく発達障害や他の傾向も混ざっていて「どうにかしたい!」って強く思いました。だから改善のために、あらゆる実践をしてきました。
もし同じように思う方がいらっしゃれば、ぜひ当ブログの記事も参考にしてみてくださいね☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。