気にしすぎを改善したい!自律神経を整えるのが大切な理由とは

佳見 そら

気にしすぎる性格(気質?)って、疲れますよね。「改善したい!」でも何をすればよいの‥?

私は「気にしすぎ」を軽減させるため、さまざまな実践をしてきました。今回は「自律神経を整えること」についてのお話です☆

まず初めに自律神経についてわかりやすく解説し、後半で気にしすぎと自律神経の関係についてお伝えしていきます。

自律神経を簡単に解説

まずは「自律神経とは何ぞや?」という部分から解説します。自律神経について知っている人は、読み飛ばしてくださいね(;’∀’)

自律神経って何?

突然ですが、人間が命を維持するために必要な「体の働き」って、どんなことが思い浮かびますか?

たとえば、以下のようなものが挙げられますね。

  • 呼吸
  • 心臓の動き
  • 消化
  • 体温調節
  • 血液循環

実は、これらの機能をコントロールするために働くのが「自律神経」なのです。

私たちは寝ている時も呼吸ができ、心臓が動き、体内を血液が流れていますよね。これは、自律神経が人間の意思とは関係なく、24時間働き続けてくれているおかげなのです☆

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分かれています。心や体の調子をよくするには、この2種類の神経がバランスよく働いていることが大切です。

交感神経とは

交感神経は、活動している時に活発になる神経です。以下のような時は、交感神経が優位に働いていることになります。

  • 運動している時
  • 緊張やストレスを感じる時
  • 何かに熱中して取り組む時

たとえば「運動している時」を例にとると、

  • 筋肉に血液を集める
  • 呼吸を速くする
  • 心拍数を上げる
  • 発汗を促す

などの機能を、交感神経が促してくれる、というわけ☆

交感神経が優位に働きやすい人の「性格」や「行動」の傾向として、以下のようなことが挙げられます。

  • 動作が機敏、せっかち
  • 歩くスピードが速い
  • 早食い
  • 喜怒哀楽が激しい
  • 活動的で熱中しやすい

すなわち、日々忙しく睡眠時間も短い人は、どうしても交感神経が優位になってしまいます。現代人は、約7割の人が交感神経優位な状態とも言われているのです。

交感神経の働きが強すぎると、血圧が上昇し心も興奮状態に。意識してリラックスの時間を持たなければ、疲れてしまうのは当然ですね(´Д`)

副交感神経とは

対して副交感神経は、リラックスしている時に活発になる神経です。たとえば以下のような時に、優位に働きやすくなります。

  • 睡眠中
  • 食事の時間
  • バスタイム

でも、同じ食事中やバスタイムであっても、せかせかしていたりストレスがかかっていたりすると優位には働きません。

もっとも副交感神経が優位に働く「睡眠中」は、筋肉を弛緩させて疲労回復の状態にしたり、血液を内蔵に集めて内臓運動を促したりしてくれますよ☆

副交感神経が優位に働きやすい人の「性格」や「行動」の傾向として、以下のようなことが挙げられます。

  • 動作全般がゆっくりしている
  • おっとりしていて穏やか
  • 静かで落ち着いている

現代人は、交感神経が優位になりがちな人が多いですが、女性を中心に3割ぐらいの人は副交感神経の方が優位だと言われています。

副交感神経が優位に働くと、血圧が下がり心拍数は減少します。瞳孔が小さくなり、心と体が休んでいる状態になるのですね (^-^)

自律神経が乱れると…?

前述の交感神経と副交感神経。飽くまでも大切なのは「バランス」です。

では、そのバランスが著しく崩れた時は、どうなるのでしょうか。

これらが自律神経を乱す!

自律神経が乱れる主な要因は、以下の4つに分けられます。

「気にしすぎ」などのストレス

日頃の悩み、不安、後悔、心配事、恐怖・・・。精神的ストレスは、自律神経のバランスを乱します。

  • 人間関係
  • 仕事のプレッシャーや責任
  • 家庭やお金の問題

などは、心にストレスがたまりやすいと言えるでしょう(>_<)

身体的なストレス

心だけでなく、体のストレスも自律神経のバランスを乱します。

  • 過労
  • ケガや病気
  • 季節の変わり目
  • 音・光などの刺激
  • 温度・湿度

リラックスタイムに、スマホやテレビを見る人は多いかもしれません。しかし「音や光の刺激を浴びている」という点では、体の負担になっているのですね (‘_’)

生活習慣の乱れ

人間の体は、一定の生体リズムのもとに各器官が働いています。しかし

  • 慢性的な睡眠不足
  • 昼と夜の逆転
  • 食生活の乱れ

などが、生体リズムを崩してしまいます。その結果、自律神経のバランスも乱してしまうのです(´Д`)

疾患

自律神経の乱れを引き起こす代表的な疾患として「自律神経失調症」と「更年期障害」が挙げられます。

自律神経失調症は、強い精神的・身体的ストレスが原因の疾患です。さまざまな症状がありますが、その症状の一つに「さらに自律神経が乱れる」ことも含まれ、まさに悪循環なのです。

更年期障害は、主に40歳以降の女性に多い疾患です。女性ホルモンの分泌が急激に減り体の不調が現れますが、その程度は個人差が大きいものです。

自律神経の乱れが引き起こすこと

自律神経が乱れると、以下のような体の症状が出やすくなります。

  • 頭痛
  • 目の異常(疲れ、まぶしさ、ドライアイなど)
  • めまい・耳鳴り
  • だ液の減少(喉や口内の渇き、味覚の変化など)
  • 血行不良(冷え、むくみ、肩こりなど)
  • 息苦しさ
  • 多汗症
  • 頻尿や残尿感

これらの体の症状は、主に交感神経が優位になった時に起こる症状です。イライラしたり怒ったりもしやすくなります。

反対に以下の症状は、主に副交感神経が優位になった時に起こる症状です。

  • 気だるさ、無気力、抑うつ
  • 判断力、注意力、集中力などの低下
  • 不安感の増大

そして自律神経の乱れがひどくなると、疾患を引き起こすケースもあります。

  • 自律神経失調症
  • メニエール病
  • 神経性胃炎
  • 過敏性腸症候群
  • 過呼吸症候群

体の症状、心の症状ともに、ひどい場合は自己判断せず、早めに医師の診察を受けた方がよいと思います。

自律神経を整えるために

自律神経のバランスを整えるため、以下のことを意識できるとよいでしょう。

  • ストレスのかからない程度の運動
  • 栄養バランスの整った食事をゆっくりいただく
  • 質の良い十分な睡眠をとる
  • 起床や就寝、食事の時間をなるべく一定にする
  • 深呼吸や瞑想など、深く呼吸する時間を設ける

日々忙しい人は、意識して休憩やリラックスタイムを設けましょう。焦りがちな人は、できる範囲で「ゆっくり動作」を心がけるとよいですね (^-^)

反対に日々のんびりしすぎている人は、意識して体を動かしたり人と会って刺激を受けたりできるとよいでしょう☆

気にしすぎの改善にも期待

では「自律神経と気にしすぎ」は、どのような部分で関係してくるのでしょうか。

心と体は影響しあう

まず第一に、心と体はつながっています。

心が健康でも、風邪や病気・ケガなどが原因で、心まで弱ることがあります。反対に体が健康でも、悩みや苦労から体まで不調になる、ということがありますよね。

自律神経のバランスが乱れると、体や心に症状が出やすくなるのは前述の通りです。そして

  • 体の不調→心も不調になって「気にしすぎ」
  • 心の不調→不安や被害妄想で「気にしすぎ」

ということが起きてきやすくなります。自律神経を含め、体調を整えることが「気にしすぎを減らすことにも効果的」だと言えるのですね。

自律神経が整っている人とは

順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏によると、

  • 心身共に健康な人
  • 幸運な人
  • 一流の外科医やアスリート
  • 成功者と言われる人

は、自律神経のバランスが高いレベルで整っている人が多いとのこと☆

忙しくても焦っている感じはなく、かといってダラダラもしていない。「ゆったり流れるような速さ」で、落ち着いて動ける人が多いのが印象的とのことです。

厳しいことを言いますが、上記のような人の中に「余計なことをクヨクヨ考え続ける人」は、いないイメージですよね。

「自律神経」って少しわかりにくいけれど‥。まずは周りを見渡し「この人は自律神経が安定していそう」という人を探してみましょう。いつも精神状態が安定している人、落ち着いている人、仕事のパフォーマンスが高い人など。

一気にその人のようにはなれなくても、少しずつ近づけるように努力する。自律神経が整っている人と一緒にいる時間を増やしたり、行動のマネをしたりすることで、よい変化が感じられるかもしれませんね(^_^)

自律神経を少し意識していこう!

自律神経についての解説と、気にしすぎとの関係についてお伝えしてきました。

難しい部分もあるかもしれませんが、興味のある方は関連する本なども読んでみてくださいね。

心身の健康と、幸せな生活のために

  • 自律神経を整える生活習慣
  • 自律神経を整える行動

を、ほんの少しでも意識し、取り入れられるとよいでしょう。私も、日々無理のない範囲で自律神経を意識しています☆

自律神経のバランスを今より少しでも高いレベルで整え、もっとラクに楽しく、イキイキ過ごしていきましょう(*’▽’)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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