昨年 (2020年)、コーチングを学び、認定コーチの資格を取得しました (*‘∀‘)
単に「興味があったから」学んだだけ。でも思いのほか生活に取り入れることができ「心がラク~」と感じる場面も!
ここでは「コーチングって何?」と思う方へ、わかりやすくスピーディーにご説明。
後半で、生活への取り入れ方や、私の感想も簡単にお伝えします☆
コーチングって何?
コーチングの一般的な定義としては、クライアントが望む目標を、クライアント自身が自ら達成できるようにサポートすること。
このサポートする人のことを「コーチ」と呼びます (^-^)
「コーチング」の語源は、イギリスの四輪馬車。「人は自分の足で目的地に着く。それを (馬車を使うように) 早く確実に着けるようサポートする」という意味から来ているのだそう☆
コーチングで大切なのは「目標達成のための答えを持っているのはクライアント自身」ということ。
コーチは、その「答え」を引き出すために、質問を中心としたコミュニケーションをとっていきます。
具体的には、クライアントが
- 自ら何かに気づけたり視点を増やせたり
- 考え方や行動の引き出し(選択肢)を増やせたり
- 目標達成への意欲を高めたり
できるようにしていく。
たとえば「起業する」という目標であれば、コーチは具体的な方法を提案するのではなく、「まず何をすればよいのか」「どう考え、どう行動していけばよいのか」などをクライアントが自ら気づき、考え、決めていけるようサポートする感じです。
以下の手法と区別することで、コーチングの定義がよりわかりやすくなりますよ (‘ω’)
【コンサルティング】‥‥専門的な事柄や分野の相談を受けたり、アドバイスや指導を行なったりすること。
⇒コーチングは、基本的にアドバイスや指導 (自分の判断を押し付けること) はしません。
【アドバイジング】‥‥相手の状況を把握し「こうした方がいい」「こうすべき」などの客観的な助言を与えること。
⇒コーチングは、基本的にサポートに留め、クライアントが目標を達成するまで見届けます。
【ティーチング】‥‥技術やノウハウなどを、基本的に「指示・命令型」で伝えること。
⇒コーチングは、質問型のコミュニケーション手法。指示や命令はしません。
コーチングで重要なのは、提案や誘導、強制をするのではなく、クライアントが自ら気づいたり考えたりなどの「主体性」を持って目標を達成していけるよう、サポートすることなのです (^-^)
対話スキルにおけるコーチングの基本
じゃあ、コーチは、どのように対話していけばいいの?
この章では、対話スキルにおけるコーチングの基本を、簡単にまとめます。
これはコーチがクライアントと対話を重ねる時だけでなく、私たちの仕事や日常生活においても使えるスキルです☆
相手の話を「聴く」こと
「聴く (listen)」とは、
- 積極的に耳を傾け、しっかり聴く
- 話の内容すべてを聴く
- 話す人の心の内側 (感情)もとらえながら聴く
ことを意味します☆
ただ聞こえてくるだけの「聞く (hear)」とか、一方的に質問をする「訊く (ask)」とは、違うのですね (^-^;
相手の話を「聴く」具体的な方法として、以下のようなことが挙げられます。
- 相手に対して先入観を持ったり、関係のないことを考えたりせずに聴く
- 相手が発する声、しぐさ、表情などのサインを見逃さず、相手の感情を受け止める
- 相手の話を最後まで聴くようにし、話の全体を把握する
- 決めつけることをせず、あらゆる可能性を考えながら聴く
- 相槌を打つ、うなずく、相手の話を繰り返す、質問するなどのスキルを取り入れ、相手が本心を話しやすい環境をつくる
- お互いの理解度を確認したり深めたりするための質問をしながら聴く etc.
聴くこと (傾聴) は、コーチングの基本中の基本。人は言葉に出して話すことで、自分の頭の中を整理でき、自分の「考え方」や「すべき行動」に気づいていくことも多いのです。
相手の話を「しっかり聴く」ことは、相手との信頼関係を築く上での基本でもあります☆
相手を認めること、褒めること
コーチングでは、相手との対話の中で、
- 相手の行動・考え・発言を認めて支持する。
- 相手の良いところをみつけて褒める
- 結果だけでなく、相手の考えの変化や成長を褒める
ということを積極的に取り入れていきます☆
褒められれば嬉しいしやる気アップ、反対にけなされれば意欲が低下…という人が多いでしょう。人には承認欲求があるからです。
また、人は結果だけでなく「努力の過程」や「自分なりの成長」を認めてもらえると、自分の考えや行動に自信を持つことができます。自ら「成長したい」という気持ちも芽生えやすくなりますね (*’▽’)
相手を認めること・褒めることを「承認」と言いますが、承認の方法は大きく3つに分けられます。
① YOUメッセージ
「あなたは頑張った」「あなたは立派だ」など、主語を「あなた」にして伝える言葉。
相手は素直に喜ぶこともありますが、「お世辞でしょ?」「自分は決して立派ではない」などと、悪く受け取られたり否定されたりする場合もあります。
② Iメッセージ
「私は素晴らしいと思う」「私は嬉しい」など、主語を「自分」にして伝える言葉。
相手の充実感や幸福感、やる気につながりやすくなります。「あなたは頑張りました。私は嬉しいです」などと、前述のYOUメッセージと合わせて使うこともできます。
③ WEメッセージ
「会社としても喜ばしい」「〇〇さんがすごいと言っていた」など、主語が「組織や第三者」になる言葉。
Iメッセージ以上に、相手の充実感や幸福感、達成感につながりやすいです。伝える人に加え、組織もしくは他の人からも承認されていることが確認できるからですね。
コーチングでは、IメッセージとWEメッセージ (もしくはYOUメッセージ+I or WEメッセージ)を使った承認が望ましいです。自分の言葉を使って心から褒めること、どんなに小さなことでも言葉にして相手に伝えることなどが大切です (^-^)
適切な質問をすること
人は自分で考えて理解したことの方が、忘れにくく応用も利かせやすいもの。
答えを教えてもらえるのはラクですが、答えがわかってしまえば「それ以上は考えようとしない」ことが多いのではないでしょうか (‘_’)?
では、どうすれば相手に考えてもらうことができるか。
「質問」をすることです!
人は質問をされれば、答えがわかっている質問でない限り、考えてから答えます。考えて答えを導き出すからこそ、その答えが持つ本質や意味を理解しやすくなるのです☆
適切かつ良質な質問をするにはスキルや経験も必要ですが、まず基本スキルとして以下の3つがあります。
① 拡大質問 (オープンクエスチョン)を積極的に使う
拡大質問とは「はい」「いいえ」で答えられない質問のこと。たとえば「好きな食べ物は何ですか?」「目標は何ですか?」など。質問を受けた人が答えを自分で考える必要がある、会話が広がりやすい、といった特徴があります。
★対して「お寿司は好きですか?」「目標がありますか?」などの「はい」「いいえ」でこたえられる質問を特定質問 (クローズドクエスチョン)といい、場合によっては特定質問から始めていく方がよいケースもあります。
② 未来質問を積極的に使う
未来質問とは「どうしたらミスが減らせると思う?」「今後はどうなりそう?」など、先のことを考えてもらう質問のこと。向上心や意欲につながりやすい質問の仕方です。
★対して過去質問とは「どうしてミスをしたんだ?」「なぜ言ってくれなかったの?」など。質問を受けた人は責められている気分になり、答えを言っても「言い訳」にしかなりません。
③ 肯定質問を積極的に使う
肯定質問とは「いつ頃提出できますか?」「何をすれば完成させられますか?」など。未来質問と同様、向上心や前向きな気持ちが生まれやすく、意欲も低下しにくくなります。
★対して否定質問とは「なぜ提出できない?」「どうして完成させられない?」など、否定の言葉が入った質問のこと。質問を受けた人がマイナスな気分になりやすく、やはり答えは「言い訳」になります。
もちろん質問の内容や言葉だけでなく、表情や言い方、間合い・タイミングなども大切! でも私の実感として、コーチングを意識した質問をしようとするだけで、自然と冷静で穏やかになれる印象です (*^_^*)
コーチングを生活に取り入れ心がラクに!
コーチングの手法やコミュニケーションスキルは、生活のあらゆる場面で活用できます☆
- 仕事で部下や後輩に対して
- 子育てで子どもに対して
- 友人知人との会話の中で etc.
私も決して無理せず、ゆる~く、できる範囲で取り入れていますが、
- 人間関係がうまくいきやすくなる
- 相手から話を引き出せることで、自分の知識や考え方の幅が広がる
- 相手との信頼関係を築きやすくなる
- その場の空気が悪くなるのを防ぐことができる
- 自分自身が感情的になるのを減らすことができる
など、結果的に「お得~」「心がラク~」と感じることが増えてきたのです (*´▽`*)
慣れないうちは難しく感じることもあるかもしれませんが、試行錯誤しながらも実践を続けていくことで、必ずよい変化が表れると思います☆
特に私の場合は、子育てで有効に活用できているので、今後の記事でも取り上げていけたらと思います。
まとめ:コーチングをどの場面で活用できそう?
現在の立場、環境、周りの人、仕事‥‥すべてが人それぞれ。
自分の生活において、どんな場面でコーチングのスキルが活用できそうでしょうか?
心をラクにしたり、幸せを感じたり…。生活をいい感じにする方法の一つとして、ぜひコーチングのスキルも取り入れてみてくださいね (^_^)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。