苦労の種類と苦労のメリット。過去の苦労は優しく受け入れ終了。

佳見 そら

大変そうに棚卸をする男性のイラスト

苦労には、メリットがある。

よく「若い頃の苦労は買ってでもしろ」と言われますし、ベンジャミン・フランクリンや太宰治をはじめ「苦労のメリット」は本などにもよく書かれているもの。

でも「苦労」って言っても、種類があると思うんです (‘_’)

積極的にしてもいい苦労と、積極的に避けてもいい苦労と…。

ここでは苦労の種類と苦労のメリットについて、私の考えをまとめていきます☆

苦労にも種類がある

苦労とは「心も体も力を尽くし、苦しい思いをすること」。

でも、苦労にも「種類がある」ということを、まず抑える必要があるでしょう (‘ω’)

私は、大きく3つに分けて考えています。 (ここでは病気や痛みなどの避けられない苦労は除いて考えます)

  1. 目標などに向けて試行錯誤したり頑張ったりする苦労
  2. 悪い状況に耐えながら、それをし続ける、そこに居続けるような苦労
  3. 自分の考え方や行動の癖により、勝手にしている苦労

一般的に「若い頃の苦労は買ってでもしろ」と言われる苦労は、1番の苦労だと思います。 たとえば、

  • 不都合・不自由なことがあっても、工夫して乗り切るとか
  • 夢や目標に向けて、コツコツと努力することとか
  • よりよい環境や未来のために、周りと協力して頑張るとか

「なかなか思い通りにいかない、試行錯誤の繰り返し‥‥つらいけど頑張る」のような感じ?

(ちなみに苦労を「苦しい」「大変」ととらえなければ、その人にとっては苦労にはなりません。)

こういう苦労は、自分の心身の状態が大丈夫な限り、した方が自分のため。最終的に思い通りの結果にならなくても、苦労した過程が自分の「成長」「向上」につながるからです。

でも、2番のような苦労、たとえば

  • いじめやハラスメントなどで、病む寸前なのに頑張り続けるとか
  • ただの執着心などにより、幸せにつながらない人と付き合い続けるとか
  • 行く必要、やる必要もないことを、勝手に「しなければならない」と思っているとか

こういう苦労は、私は「しなくてもいい」「積極的に離れていい」と思っています。(もちろん、この苦労から学べることもあります)

まあ、1番と2番の苦労が重なっていたり、境界線が微妙というケースもありますが…(*_*;

また3番の苦労は、たとえば「何でもネガティブにとらえる」「わざわざ面倒な方法を選ぶ」などの癖があることで、結果的に苦労が多くなっているケース。キツイことを言うと「自分の癖により勝手に苦労している」とも言えます (‘_’)

苦労することのメリット

苦労にも種類があることをお伝えしましたが、どんな苦労であれ「メリット」はあるもの。

だから私は、今までのすべての苦労の経験を「メリットもあったのだ」と受け入れるようにしています。

人の気持ち・痛みがわかる

苦労のメリットの一つ目は、同じように苦労する人の気持ちがわかること。

その分、人にも優しくなれると思います。

  • 病気になったからこそ、病気の人の気持ちが想像しやすいとか
  • 身近な人やペットを失った経験があるからこそ、同じ人のつらさが理解できるとか
  • 人間関係や恋愛で苦しんだからこそ、同じように苦しむ人の気持ちがわかるとか。

「苦労しなければ理解・想像できなかった」というケースもあるでしょう。

理解・想像できるから、同じように苦労する人に優しい言葉をかけられるし、アドバイスしたり助けたりもできるかもしれない‥‥。人の役に立てる、ということにつながるのですね。

ただ「苦労している人は卑屈になり人に優しくできない」「全く苦労していない人の方が性格がいい」と言う人もいます。

それも人によっては真実でしょうし、たしかにわかる部分もある‥(‘_’)

でも何をどう考えるかは選べますので「苦労が人の痛みをわからせてくれた。だから自分は人に優しくできる」と思った方が本当にそうなる確率が上がりますし、その方が幸せなのではないでしょうか?

また、本当に少しの苦労の経験もないのであれば、よほどの想像力がない限り、人の痛みや苦しみが理解できません。

もちろんどんな苦労をしてきたかにもよりますが、多少の苦労の経験があった方が仕事で成功する可能性や、良好な人間関係が築ける可能性が高まるとも言えるでしょう。

あの状況よりはマシと思える

苦労のメリットの二つ目は「苦労している時と比較して今の方がいい」と思えること。

ある小学生の子が言っていました。

「2年生の時の担任の先生が厳しくてしんどすぎたから、今はどの先生でも大丈夫」

ブラック企業に勤めていた友人も

「あの時の経験に比べたら、どんな職場もマシと思って頑張れる」

(ちなみに私は厳しい先生は好みではありませんし、ひどいブラック企業からは積極的に離れていいと思っています。)

苦労した経験があることで

  • 「あの時よりはマシ」
  • 「あれを乗り越えたのだから今度も乗り越えられる」
  • 「あの時の苦労を思えば、本当に今の状況はありがたい」

などと思いやすくなり、それが意欲につながることも多いのですね (^-^)

自分の能力が高まる

苦労のメリットの三つ目は、自分のさまざまな能力を高めてくれること。

さまざまな能力って? もちろん、どんな苦労をしたかにもよりますが、

  • 問題解決力、判断力、思考力
  • 対応力、コミュニケーション能力
  • 忍耐力、頑張りぬく力 etc.

また「どう考え、どう行動したら自分が保てるか」を把握したり、自分なりにラクでいられるコツなどがわかったりもするかもしれません。

苦労をするからこそ得られること、気づくことがたくさんあるでしょう。

人が生まれた意味、生きる目的は「さまざまな経験をすること」「自分を向上させること」とも言われますが、苦労することも大切な経験。かつ苦労の経験があるからこそ「幸せ」や「楽しさ」の価値が高まるとも思うのです。

まとめ:苦労にメリットがあると思えれば…

苦労には種類があること、メリットがあることについて、まとめてきました。

「苦労にはメリットがある」と心からわかると、今までの苦労の経験は優しく受け入れてあげられる気がします。

もちろん「思い出したくもないような苦労」に対し、無理して受け入れる必要はないです。でも何をどう考えるか、今後どのように行動するかは自分で選んで決めることができます。

以下の記事では、苦労するかしないかは自分で選べるということ、また私が「今後はなるべく苦労しない」と決めた理由などを、お伝えしています☆

苦労するもしないも、自分の心と相談して選んでいいのでは? | 気にしない自分をつくろう!〜ラク楽イキ生きブログ〜 (kinisinai-jibun.com)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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