又聞きの注意点と効果を知り、今よりも心がラクハピ人間関係!

佳見 そら

人間関係。 生きていく上で、ほぼ避けられない。

この人間関係で「気を付けたいこと」や「良好にするコツ」なども、たま~にブログで取り上げています。

今回は「又聞き」について。

同じ「又聞き」でも、トラブルに発展する場合もあれば、人間関係に生かせる場合もある。

ここでは「又聞き」の注意点を具体例と共にご紹介し、自分も気を付けたいということ、最後に又聞きの効果やそれを利用する方法についてもお伝えします (*^_^*)

又聞きとは

又聞き (またぎき) の意味は

  • 間接的に聞くこと
  • 伝え聞くこと
  • 本人からでなく、他の人の口を通して聞くこと

たとえば「Aさんは野球が好きだ」ということを、直接Aさんから聞くのではなく、Bさんから聞くことです。

又聞きの注意点

相手のことを信用しないわけではないし、仕方ない部分もあるのだけど‥‥

本当かどうかわからない

又聞きの注意点は「すべてが真実かわからない」ということ。

伝える人の「推測」が混ざっている可能性がある

たとえば、ママ友の★さんと☆さんで「Aさんは料理が苦手」という話をしていたとします。

  • ★「Aさんって料理が苦手なんだって」
  • ☆「へ~。じゃあ、あまり料理しないのかな?」
  • ★「そうじゃない? 先週もお弁当を買ってるの、見かけたし」
  • ☆「お金に余裕があるんだねぇ‥‥」

上から3番目の★の発言と4番目の☆の発言は、完全に「推測」です。

お弁当を買っているのを何度か見たからといって、Aさんが本当にあまり料理をしないのかはわからない。仮にしょっちゅうお弁当を買っていたとしても、お金に余裕があるかもわかりません。

まあ、料理が苦手でも得意でも、どうでもいいけど (笑)

仕事などの大事な話でも、話し手の「推測」が混ざることはあります。会話は流れるように進むので、それを真実だと思ってしまいがちだし、場合によってはトラブルに発展することもあるでしょう (‘_’)

伝える人の「思い込み」が混ざっている可能性がある

人は皆、自分の脳のフィルターを通して話を聞きます。

具体例として、Aさんから笑顔で「先週、事故に遭ってさぁ」という話を聞いたとします。

  • Bさんは「まあ笑顔で話しているし、大丈夫なんだな」と思う
  • Cさんは「絶対に辛いのだけど、私に気を使って笑顔なんだな」と思う
  • Dさんは、自分が事故に遭ったわけでもないので、 特に何も考えないし感じない。

その話を、さらに誰かに伝える時、BさんとCさんとDさんでは、伝え方が変わる可能性が高い。

たとえば、Cさんが誰かに伝える場合は「すごく辛かったと思うよ」とか「すごく大変だったみたい」とか付け加える可能性が高くなります。(Aさん自身は「辛かった」「大変だった」などと一言も言っていないのに)

相手が話を盛っている可能性がある

若い頃、職場でAさんに「引継ぎがなかったんですよねぇ」と言いました。

私としては、ちょっと困った感じで言っただけのつもりでしたが‥‥

後日Bさんから「引継ぎがなくて、すごく怒ってるらしいね?」と言われました (*ノωノ)

この場合

  • AさんがBさんに話を盛った
  • Aさんには私がひどく怒っているように見えた
  • Bさんが話を盛って私に伝えた

まあ、いろんな可能性が考えられるけど (;’∀’)

いずれにせよ、又聞きの注意点として「相手が話を盛っている」可能性があるということです。

話を盛る人は、

  • 普段から無意識のうちに大げさに言いがち
  • 人に驚いてもらいたい
  • 人を笑わせたい

などの場合もあれば、

  • 相手を、自分の味方につけたい
  • 相手に、誰かのことを嫌ってほしい
  • トラブルを見るのが大好き

など、悪意がある場合もあります (>_<)

伝える人が言い間違えている可能性がある

うちの母親は、70歳を過ぎてから「言い間違い」が激増しました。

  • 「エレベーター」を「エスカレーター」とか
  • 「DV」を「AV」とか
  • 「ローソン」を「セブンイレブン」とか‥‥

その母親が、ジムの友達3人でランチの約束。

母親を含めた2人はサイゼリヤで席についたけど、もう一人が来ない。

電話をすると「えっ? サイゼなんて聞いてない。〇〇カフェと聞いたから、そこにいる」とのこと。

結局〇〇カフェにいた人が怒ってしまい、疎遠になってしまった‥‥チャンチャン。

ということを母親はグチグチ言ってたけど、母親が言い間違えたのか、相手の聞き間違え or 思い込みか‥‥。「真実はわからないなぁ」と思いながら話を聞き、さっさと話題を変えました (笑)

悪意ある「嘘」の可能性もある

残念だけど‥‥

  • 友達に「Aさんが、あなたの悪口を言ってたよ」
  • Bさんのことが好きな男子に「Bさんって、女子から嫌われてるよ」
  • 「あの4人、外では互いの悪口を言いまくりだよ」etc.

全部「悪意ある嘘」の可能性もないとは言えません。

  • 仲のいい友達が、自分以外の人と仲良くしているのが嫌だ
  • 気になる異性を誰かにとられたくない
  • ある人間関係に嫉妬していて、それを壊したい

などの心理から、嘘をついてしまうのかもしれませんね (‘_’)

だから自分が伝える時も気を付けたい

ここまで挙げてきたことは、話の内容が多くなるほど、その可能性は高くなります。

だから、誰かから話を聞き、それが「又聞き」の時は

  • 相手の「推測」「思い込み」「言い間違い」の可能性もあるぞ! と思っておく。
  • 複雑~な人間関係、特にトラブルの時などは「相手が話を盛ったり、嘘をついたりしている可能性も‥」と考えておく。

で、自分が人から聞いたことを誰かに伝える時も、気をつけなきゃなぁと思います。

特に私は

  • 発達障害のグレーゾーンで、若い頃から言い間違いがあったし
  • 40歳を過ぎてから、さらに激しくなったみたいだし
  • すぐに興奮しちゃうから話を盛ってることもあるかもしれない

けど考えすぎても疲れる。怖がってたら、誰とも会話できなくなる。

だから、ほどほどに気を付けよう。 できる範囲で、いいのだろう (*^-^*)

自分が伝える時に心がけていること

ちなみに、私が人から聞いた話を伝える時は、

  • 前に聞いた話だから今は違うかもしれないけど
  • ごめん、私の解釈も入ってるかもだけど
  • 飽くまでも私にはそう見えたなぁ

などのような言い方をするよう、心がけています。

特に、仕事 (お金をいただく仕事も、PTAなどの仕事も) の時は、十分に気を付けるようにしています。

メールやラインの場合は、そのままコピペすることも (相手に許可を得てから!) 。

また、集合場所や時間、持ち物などを伝える時も、口頭でなくメールやラインを活用したり併用させたりしています。自分で確認してから伝えられるし、証拠として残せるからです。

又聞きの効果

最後に、又聞きの効果やメリット、それを利用する方法などを考えます。

伝えてきた相手の信頼度や人間性がわかる

又聞きは、伝えてきた人のことを知る材料の一つになる。

特に、長い付き合い・深い付き合いの人の場合は、そう言えるでしょう。

私も決して人のことは言えないかもだけど‥

  • いつも話が大げさだったり、間違っていたりすることが多い
  • なんでも「問題」「トラブル」として見る傾向がある
  • 話の内容を「ちょっとズレて」とらえる傾向がある

という人は、一定数いるもの。

反対に「冷静かつ客観的に」伝えられる人もいるし、そもそも「人から聞いた話」を人に伝えるのは最低限にしている人もいる。

「人から聞いた話をどう伝えているか」を観察することで、その人の信頼度や頭の良さ、人間関係におけるスタンスみたいなものがわかる気がします (*^-^*)

また「Aさんが、あなたの悪口を言っていたよ」みたいな内容を、わざわざ言ってくる人がいます。

すると、どうしてもAさんに対して不信感を抱いてしまう。(若い頃の私もそうでした)

でも今は違います。

逆に「わざわざ伝えてきた人」に不信感を抱きます。「ああ、この人とは距離を置いた方がいいな」ということがわかったので、よかった~。と考えて終了です (笑)

説得力が増すことも!

たとえば、ロールケーキをつくったとして

  • 「上手くできたんだ~♪」と自分だけで言うより
  • 「家族がふわふわで美味しいと言ってくれて」とか
  • 「職場の人にも『お店のケーキみたい』と言われて」とか言った方が

「本当に美味しかったんだな~」と思ってもらえるでしょう。

まあ、ロールケーキが美味しくできたかはどうでもよくても‥(笑)、 自社の商品を勧めるとか、自分の意見を通したい時などに「別の人もこう言ってた」と言うことで説得力が増す効果があります。

ほめ言葉は又聞きの方が嬉しいことも!

ほめ言葉もそう。

上司に直接「仕事が早いね」と言われるより、Aさんに「〇〇課長が仕事が早いと褒めていたよ!」と言われる方が嬉しさが増す。

というのが、心理学のウィンザー効果ですね!

これを有効活用するには、いろんな人のことを間接的に褒めること。

でも中には

  • 「ああ、自分は褒めてもらえない」と落ち込む人
  • 褒めてもらえている相手に嫉妬する人
  • 褒めてもらえても「自分のことを話されてるのが嫌だな」と思う人

などもいるので、気を付けよう。

といっても「完璧」はムリだし、嬉しさを広げるためには、やっぱり人のことをたくさん褒めるんでいいのではないかな (;’∀’)

まとめ:思いやりを持ちつつも気を付けたい

「又聞き」の注意点と効果について、具体例を交えながらお伝えしてきました。

人から聞いた話を伝える時は、自分も他人も

  • 推測や思い込みが混ざったり
  • つい話を盛ってしまったり
  • 言い間違いをして気づけなかったり

ということがあり得ます。

そもそも動画にでも撮って見せない限り「完璧に」伝えるのはムリです (;’∀’)

悪意ある嘘ではない限り、多少のことは目をつぶるというか、思いやりを持って受け止めたいなぁと思います。

思いやりを持ちつつも「あっ又聞きだから真実かはわからないぞ」と思いながら (笑)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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