二分割思考とは「白黒思考」「0か100か思考」などとも言われます。
すべてのことを
- 好きか嫌いか
- 得意か苦手か
- 良いか悪いか
など、白黒はっきりさせ、両極端にとらえる考え方のこと。
これは、一般的には「よくないこと」とされます (‘_’)
よくない理由の一つが「自分や他人に厳しくなりがちで、心が疲れるから」。
でも待てよ、二分割思考をした方が、心がラクな時もあるぞ!
ということで、ここでは二分割思考についての解説と具体例、二分割思考で心をラクにする具体例などを、お伝えします (=^・^=)
二分割思考とは&具体例
二分割思考とは、前述の通り「白か黒か、0か100かなど、極端にとらえる思考」のこと。
3つの具体例と共に、さらっと解説します☆
一つでもミスや欠点があれば「自分はダメ」
たとえば、以下のような考え方は「二分割思考」。
- 仕事でミスをした⇒「この仕事は自分に向かない」
- 〇〇さんにフラれた⇒「自分はモテない」
- 料理が苦手⇒「自分は主婦失格」
- 足が短い⇒「自分の容姿は悪い」
- 人見知り⇒「自分は魅力がない」etc.
一度うまくいかないことがあれば「自分はダメ」、完璧でなければ「自分はダメ」。 この思考だと心がつらいし「自分はダメ」と思わせる出来事も起きやすくなります (´Д`)
「できる・できない」の決めつけ
以下のような考え方も「二分割思考」。
- 仕事で一度ミスをした⇒「仕事ができない」
- 揚げ物をつくるのが苦手⇒「料理ができない」
- ある集団の中で何かが得意⇒「自分はできる!」
- 点数が80点⇒「テストができた!」etc.
何かが「できるか、できないか」って、そう簡単に判断したり言ったりできないもの。
上記の例でも
- 仕事でしたミス以外は「だいたいできている」
- 煮物や炒め物は「普通にできる」or「得意」
- 違う集団に入ったら、もっと得意な人がたくさんいた
- テストで 2割の問題は「できなかった」
とも言える (可能性もある) でしょう。
二分割思考のデメリットの一つとして「冷静かつ客観的な見方ができない」ということがあります。
決めつけすぎると、仕事やコミュニケーションに支障が出る場合もあり。
特に、少しできなかっただけでも「できない」と評価する癖があると、生きづらくなります。
自分への評価の場合は、心が苦しくなりがち。それだけでなく、脳科学や量子力学的に「自分はできない」と思わせる出来事も多くなります (*´з`)
また、他人に対しての場合、
- 他人を褒められない、認められない
- 他人に不満を抱いたり、実際に叱責したりする
- 他人に求める基準が高くなる
などの可能性が高く、他人との関係を良好に保ちにくくもなるのです。
「良い・悪い」「好き・嫌い」「敵・味方」なども
多くの人や物事は「良い面・悪い面、だいたい半分半分」だと思っています。
(しかも、その「良い・悪い」は、人それぞれ基準が違ったりもします)
- 好きな人やモノも「全部が好き」ということは、あまりない
- 嫌いな人やモノにも「いい部分」や「ここは好き」と思う部分がある
ということも言えるのでは?
また「昨日の敵は今日の友」ということわざもあるように、人間関係は変化しやすいです。
「白か黒か」「0か100か」と決めつけすぎず、「白に近いグレー」「中間のグレー」「黒に近いグレー」もあると考える。心がラクになったり、仕事や人間関係に生かせたりもするでしょう。
二分割思考で心をラクにする具体例
二分割思考は、実は以下のことも言えます。
- 選択肢が2つしかないから選びやすい
- シンプルで、わかりやすい
- 一度決めたら、もうあれこれ考えなくて済む
キーワードは「どっちかしかない」。そう考えることでラクになる 3つの具体例を挙げます。
例①:仕事を続けるか、辞めるか
仕事を続けるか辞めるか、あれこれ考え、悩んでしまう。
でも「どっちつかずのモヤモヤ状態」が、一番つらいのかもしれません (._.)
二分割思考。仕事を「続ける」か「辞める」か、どっちかしかない。
- すごく嫌なら辞めるしかないし。
- でも辞めるなら次を探さなくちゃいけないし。
- 探すのが面倒なら続けるしかないし。
という感じで考えると、シンプルでわかりやすい☆
オススメは、両方のメリットとデメリットを紙に書き出すことです (私もよくやりました)。
それを見返し、どっちか決める。
どちらを選んでも、それぞれ「よい面・悪い面」「ラクな面・大変な面」があるでしょう。
★「仕事を続ける」を選んだら「どうせなら心地よく仕事しよう」と決める。
- その仕事や職場、周りの人の「よい面」に目を向けたり
- その仕事や職場、使う道具、周りの人の「感謝できる面」を探したり
- 自分に合ったストレス解消法、オンオフの切り替え方法などを取り入れたり。
★「辞める」を選んだら、今後のことを考えていく (できればワクワクしながら)。
- 次の仕事を探そう
- しばらくは貯金か失業保険で暮らし、ゆっくり考えよう
- 収入が下がってもいいから、自宅でできる仕事をしよう etc.
もちろん、一度した選択を変えてもいいのですが‥。「どっちかしかない。選んだら、なるべく心地よく過ごすのみ」と考えると、比較的ラクかつ幸せに近づく状態になれると思います (^-^)
例②:実家にいるか、実家を出るか
独身で、実家にいることもできるし、出ることもできる。
どちらかしか選べない事情がない限りは、どっちにもメリット・デメリットがあり悩む。
二分割思考。実家に「いる」か、実家を「出る」か、どっちかしかない。
で、選んだら、選んだ方におけるデメリットを「仕方ない」と受け入れるようにすると、少しラク。
たとえば、
- 実家にいるなら、我慢や協力をしなければいけない場面もある。仕方ない。(我慢や協力をしたくないなら、実家を出るしかない)
- 実家を出るなら、家事をしたり貯金が減ったりは仕方ない。(それらが嫌なら、実家にいるしかない)
自分の思いを「点数化」すると決めやすいかも。
10点満点中、思いが大きいほど点数を高くする。
上記の例なら、
- 実家で我慢や協力をするのは嫌だ‥‥5点
- でも自分で家事をするのは嫌だ‥‥7点
- 貯金できる金額が減るのも嫌だ‥‥8点
⇒「実家にいるしかない、仕方ない」と、自分を納得させられますね (^-^)
「仕方ない」と考えることの効果や使い方については、以下の記事を☆
「仕方ない」と考える効果。上手く使えると、心がラクで幸せ! | 気にしない自分をつくろう!〜ラク楽イキ生きブログ〜 (kinisinai-jibun.com)
例③:参加するか、欠席するか
飲み会やランチ会、イベント、人の結婚式など。
参加するかしないか、迷う時がある (;´・ω・)
でもこれも二分割思考。参加「する」か「しない」か、どっちかしかない。
- 参加すると決めたなら、もうグチグチ言わない。
- 参加しないと決めたなら、もうクヨクヨ悩まない。
「グチグチ」言っていると、またグチグチ言いたくなる出来事を引き寄せやすくなる。「クヨクヨ」していると、またクヨクヨするような出来事が自分に起こりやすくなる ( ゚Д゚)
そもそも「迷う」ということは「絶対にこっちでなければならない」というわけではない。
はっきり言って、どっちでもいいのです ( ;∀;)
で、選ぶ段階では、結果的に「参加した方がいいのか、参加しない方がいいのか」は知る由なし。
あれこれ考えるのは自由だけど、実際は行ってみないとわからない部分も多い。
選んだ方が、最善なのです (というふうに思った方が心がラク)!!
また、多くのことは、数ヶ月後とか数年後とかには、もう「どうでもいい」でしょう。自分が参加したかしなかったかなんて、周りの人は忘れている可能性もあるし (;’∀’)
もちろんグレーを選んでもいい
二分割思考をするかしないかは、自由です。
たとえば、例①の「仕事を続けるか辞めるか」の場合、
今の仕事を続けながら副業を始めてみて、上手くいきそうなら辞めるとか。
例②の「実家にいるか、実家を出るか」の場合、
まずは「実家近くの安いアパートでの一人暮らし」から試してみるとか。
例③の「参加するか、しないか」の場合、
とりあえず参加し、しんどければ途中で帰るとか。
昔に比べれば、私たちは 考え方も行動も自分で選べる (ことが多い)。
二分割思考をするのも、その「中間」や「両方を調和させた考え方」を選ぶのも自由なのであれば‥。「自分の心がラクになる」考え方や行動を選べるといいですね☆
まとめ:コントロールとバランスを大切に
二分割思考についての解説と具体例、二分割思考で心をラクにする例などを、お伝えしてきました。
- グレー (中間の部分) を定める方が心がラクなのか
- 「白か黒かしかない」と思う方が心がラクなのか
その時の気分や状況に応じて、コントロールして選べるといいですね (^-^)
また、どちらかに偏り過ぎの場合、上手くバランスをとるのも心をラクにするコツだと思います。 (といっても、言うほど簡単ではないかな‥‥ (;’∀’)
以下の記事には、二分割思考も含めた「生きづらい思考の癖」を10個挙げています。
生きづらい考え方してない?考え方の癖をチェックしてみよう! | 気にしない自分をつくろう!〜ラク楽イキ生きブログ〜 (kinisinai-jibun.com)
まあ、そもそもすべての物事は、いいとこ半分、悪いとこ半分、おおよそ。
世の中だいたい半分半分って思うとラク&いい半分を多くする方法 | 気にしない自分をつくろう!〜ラク楽イキ生きブログ〜 (kinisinai-jibun.com)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。