一貫性がないことのメリットとデメリットを、考えたくて考えてみた。

佳見 そら

猫とケーキのイラスト

「一貫性がない」って、一般的に悪いイメージ。

でも、実はメリットもあるんじゃない?

と思ったので、考えてみました。ただ考えたかったので (笑)

ここでは、心理学の「一貫性の原理」について解説した後、一貫性がないことのメリットとデメリット、一貫性があるのもないのも受け入れたいな~、というお話をします☆

心理学の「一貫性の原理」とは

まず「一貫性」とは

  • 同じ方法や考え方を保ち続ける
  • 同じ態度や言動を保ち続ける
  • 最初から最後までずれがない

などの性質や傾向があることを言います。

心理学の「一貫性の原理」とは、無意識のうちに

  • 自分がした発言や行動に対し、その後も一貫した言動をとろうとする
  • それまで見せてきた自分と矛盾しないように振る舞わなければと思う
  • 自分の考え方や方法に、その後も一貫性を持たせようとする

ような人間心理のことを言います (もちろん個人差はあるでしょう)。

世の中には、人の心に一貫性の原理が働くことを利用する人もいます。残念ですが、上手く誘導されたり騙されたり物を買わされたりすることもあるわけです ( ゚Д゚)

一貫性がないことのメリット

考えること、話すこと、行動すること‥‥

一貫性にこだわらないと「自由」で「柔軟にできる」んだ ヽ(^o^)丿

「好き」「嫌い」が自由

突然ですが、以下のようなことがありませんか?

  • 激辛カレーも、甘いカレーも好き
  • ストレートの紅茶も、甘い紅茶も好き
  • 濃い味付けのパスタも、薄味のパスタも好き
  • 高級ホテルも、安い古びた民宿も好き
  • 西武もソフトバンクもオリックスもロッテも好き
  • 韓国は嫌いだけど、韓流ドラマは好き
  • 学校は大嫌いだけど、給食は好き
  • 巨人は大嫌いだけど、高橋由伸さんは好き

あれ? 一貫性があるようで、実はない。なんか矛盾している‥ (? _ ?)

人に言ったら「えっ?」って思われそう。

こういう例は、挙げればキリがないし、誰でも一つ二つは思い浮かぶのでは?

人間そもそも、こんなもんで…。 それを受け入れられると、人の前でも気にせず言え、ラクに生きられる気がします (まあ、あえて表に出さなくてもいいんだけど… (;’∀’)

柔軟で、心がラクでいられる

本来、人も物事も、一概に「好き・嫌い」「いい・悪い」「合う・合わない」とかって言えないと思う。

万物は、あらゆる部分から成り立ち、あらゆる側面を持ち合わせているからです。

たとえば、嫌いな人。

「何もかも嫌」と思っていたけど、自分と同じ趣味を持つと知って親近感が湧いたり。

たとえば、好きなテレビ番組。

楽しくて毎週見てるけど、このコーナーは「よくないなぁ」と思うとか。

その他、自分に合うと思っていたモノが合わなくなってきたり、憧れていた人の嫌な面を見て一気に冷めたり‥‥。これらも挙げればキリはありません。

でも一貫性の原理により、たとえば

  • 上司の悪口で盛り上がった後「でも、いいところもあるよね」とは言いにくい
  • 「気配りキャラ」で定着すると、そう振る舞い続けようとする
  • 一度賛成・反対・批判などをすると、後からくつがえしにくくなる etc.

う~ん‥‥ そもそも完璧に一貫性を持たせるなんて、ムリなのでは?

人も物事も「時間と共に変わる」ってことも多いし。

「芯はブレたらあかん」「意見に一貫性を持たせよう」とか言われるけど、日々いろんなことを見聞きしたり学んだりするうちに、変わることだってあるよね (‘_’)

さすがに「さっき言ったことと違うじゃん」とかは信頼されにくくなるかもだけど…。「そもそも完璧な一貫性なんてない」「なくていい」と思えると、心が自由でラクにいられる気がします☆

時間やお金のムダづかいが減る

以下のようなこと、ありませんか?

  • 全巻揃えているマンガ、あまり面白くなくなってきたけど、買って読み続ける
  • コンビニでスイーツを買う習慣がついてる。そんなに食べたくない日も、つい買っちゃう
  • 試食してすごく美味しかったわけではないけど、流れで買ってしまう etc.

これらは「自分が肯定してきた流れに一貫性を持たせたい」という心理ゆえのこと。

一貫性がない人、一貫性がなくてもいいと思える人は、スパッとやめたり断ったりできるでしょう。それで浮いたお金や時間を、別のことに使えるというわけです (*’ω’*)

一貫性がないことのデメリット

周囲の人に信頼されにくい。

これに尽きると思います。

極端な例ですが、一人暮らしで、さっきは「甘い物をやめよう」と思ったのに「やっぱり食べちゃおう」と思っても、誰を巻き込むわけでもなく問題ない。 (それで太ろうが後悔しようが自分が困るだけ)

でも、人間関係の中で

  • 昨日と言ってることが違う
  • 言動が支離滅裂、ブレブレ
  • 気分によってコロコロ発言や方法が変わる
  • かかわる相手によって態度が全く違う
  • 相手に合わせて適当に意見を変える

などは、他の人を惑わせたりストレスを与えたり、よく思われないことが多いですよね。

逆に言えば、人からどう思われてもいいのであれば、自由に一貫性のない発言や行動をしてもOKってことになる。 (仕事の場合など、改善を試みた方がよいケースもあるでしょうが…)

「飽きっぽい」の場合は、

  • 目標などを達成しにくい
  • 続けたからこそわかる楽しさがわからない
  • 仕事や恋愛などが続きにくい

などのデメリットがありますが、必ずしも「一貫性がない=飽きっぽい」というわけではありません。

一貫性があるのもないのもヨシなのでは?

誰かに「一貫性がないよ!」って言われたとして。 だから「直そう」と思うのも自由。

でも「一貫性がない」と言った人は、その人自身の考え方や価値観を基準に、そう言っただけ。

他の人から見たら「一貫性がない」とは思わないかもしれないし、「一貫性がない」とは思っても悪い印象ではないかもしれないし、むしろ「自由でうらやましい」と思う人もいるかもしれない。

心の中は「一貫性がない状態」で、表向きだけ「一貫性があるように」演技するのも一つ。

でも「どんな場面においても誰からも好かれる」なんてムリだし、どう振る舞っても嫌われる時は嫌われます。

一貫性がある方が好印象の傾向はあるけど、ありすぎると「頑固」とも呼ばれてしまう。

今度は「柔軟性も必要だよね」とか。

どっちなんだいっ ??

って感じだけど、やっぱり「偏りすぎない」「臨機応変」が大事ってことかなぁ。

でも「どこまでがOKで、どこからが偏りすぎ」とか「臨機応変」とかの基準って、人それぞれだよね。

「でも」ばっかりの文章になっちゃったけど (笑)

すべての物事は、いい面と悪い面、だいたい半分半分。一貫性があるのもないのも、メリットもデメリットもあり。

考えすぎても疲れるし、どれでも大丈夫というか、好きにすればいいのかもしれない。

ただ、極度の「一貫性がない」状態の場合 (発言が支離滅裂すぎるなど)

  • 統合失調症
  • 躁うつ病などの精神疾患
  • 発達障害

などの可能性もあることを、付け加えておきます。

言動や考え方などに「一貫性がある」のも「一貫性がない」のも、みんなが「まっそういうこともあるよね」「この人は、こうなんだ」って受け入れ合える世の中になるといいな☆

まとめ:自分を受け入れると、他人も受け入れられる

心理学の「一貫性の原理」や、一貫性がないことのメリット・デメリットなどについて、お伝えしてきました。

「自分にも一貫性がない部分がある」と気づいて認めることができると、他人の一貫性がない部分にも寛容になれ、心がラクになる気がします (^-^)

他人に寛容になれると、人からも受け入れてもらえることが多くなり (鏡の法則)、さらに生きやすくなりますよ!

ただ、一貫性がなさすぎる (ありすぎる) 人との付き合いに疲れたら、上手く距離を置くなど、自分を守ることも大切に…。

こちらの記事も参考にどうぞ。

苦手な人との付き合い方 & 心がラクになる考え方、教えます! | 気にしない自分をつくろう!〜ラク楽イキ生きブログ〜 (kinisinai-jibun.com)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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