「もっと自分を大切にした方がいいよ」
そう言われても、具体的に何をすればよいの? わかりにくいですよね (‘_’)
ここでは、私の学びや経験から「自分を大切にする」とはどういうことか、および自分を大切にできないことのリスクを、わかりやすくお伝えします。
後半で、自分を大切にするための「会話の返し方」と「考え方」も提案していきますよ。少しずつ「自分を大切にする行動」を、取り入れていきませんか?
自分を大切にするって?
私が考える「自分を大切にする」とは、自分の本当の気持ちに気づき、それを大事にしてあげる、ということ。
ここでポイントとなるのは、「思考」でなく「自分の気持ち」を大事にすること。たとえば以下のような考え方は、実は気持ちでなく「思考」です。
- 相手のために話を最後まで聞こう
- これをしないと嫌われるかもしれない
- 相手のことを考えると、やってあげた方がいい
しかも、相手中心の思考になっていますね。さて「自分の気持ち」は?‥‥本当はやりたくない?
心からその話を聞きたいとか、本当にそれをやりたいとかならよいのですが、「本当はやりたくない」「つらい」などと思うのなら‥‥。それを上手に優先させてあげるのが「自分を大切にする」ことになります。
でも、自分の本当の気持ちにフタをしがちなのは、どうしてなのでしょう?
- 他人に「ワガママ」と思われるのが怖い
- 期待に応えずガッカリされるのが怖い
- 嫌われて孤独になるのが怖い
この「怖い」という感情の程度は、人それぞれ。強く「怖い」と思う場合は、今までの育てられ方や環境、過去のつらい経験などが関係しているかもしれませんね。
「怖い」という感情はなくても、相手を不快にさせると後々面倒だから、なんて思う人もいるでしょうか (‘Д’)
また、「こうすべき」「こうしなければならない」と考える癖がある人もいます。
「こうすべき」や「こうしなければならない」も、気持ちでなく思考です。「こうしたい」が、自分の本当の気持ちになります (^-^)
自分を大切にできないと、こんなリスクが…
では、度が過ぎた「自分を大切にしない」は、何かよくないことがあるのでしょうか。
心が疲れ切ってしまう
聞きたくもない話を延々と聞く、やりたくないことをやり続ける‥‥。だんだんと心が疲れてきます。
上手に切り替えてリフレッシュできればよいですが、一人になった時間までも「イヤな気持ち」を引きずっていることはないでしょうか?
自分の気持ちにフタをして、相手のために頑張る。‥‥度が過ぎると心に余裕がなくなり、心の病をひきおこす可能性すらあるのです (>_<)
他人からも大切にされない
自分を大切にしない=相手を中心に行動する=他人を大切にしている
そう思いがちですが、実は反対です。自分の本当の気持ちを大切にできるからこそ、他人のことも尊重できるのですね。
また、場合によっては以下のように思われる可能性もあります(~_~)
- この人、何でもやってくれる。都合よく使っちゃおう!
- この人なら集合時間に遅れてもいいや~
- この人よりも別の人の方を大事にしよう
これらは、仕事、恋愛、友人関係、家族関係‥‥すべてにおいて言えることです。
「自分の人生」からかけ離れる
自分の人生。せっかくなら、楽しくイキイキ生きたいと思いませんか?
「見返りを求めず、他人のために尽くすのが楽しい」という方は別として、本当はやりたくないのに、その気持ちにフタをする。
これにすっかり慣れてしまうと、以下のような人生になる恐れがあります。
- 自分の本当の気持ちがわからなくなる
- 自分が本当にやりたいことを考えなくなるor忘れる
- なんとなく周囲の人に流されるだけになる
「こういう人生でもいい」と思う人は、そういう人生を送ればいいとは思います。でも、ほんの少しでも「自分の人生を生きたい!」と思うのであれば、何らかの一歩を踏み出したいところですね。
自分を大切にするための会話の返し方と考え方
では具体的に、どうすればよいのでしょうか。
ここでは、自分を大切にするための「相手への会話の返し方」と「考え方」を、3つの例を挙げながらお伝えします。
例①:悪口を聞きたくない
あなたは友人から延々と人の悪口を聞かされています。でも、だんだんと聞くのがイヤになってきたとしましょう。
この場合、言い方は穏やかにしつつ
「ごめん、人の悪口を聞くのが、だんだんつらくなってきてしまったんだ」
と伝えることが、自分を大切にしていることになります。
相手が「そうだよね、言いすぎたかも…。他の話をしようか」となれば、相手もあなたを大切にしてくれていることになります。これが「人と対等につきあう」ということではないでしょうか。
仮に相手を不快にさせ、縁が切れたとしても、所詮そこまでの友人なのです。しばらくは寂しくても、時間と共に「お互いを大切にし合える新たな友人」ができていくことでしょう。
ただ「そんなふうに、はっきり言えない」と感じたり「友人でなくて目上の人だし」というケースもあったりするでしょう。その場合、
- 「あっ〇〇の用事を忘れていた。ごめん、そろそろ帰らないと…」などと言う
- タイミングを見て、別の話題に変える
- 途中でトイレに行き、帰ってきて話題を変える etc.
さりげなく、人の悪口を終わらせるよう工夫する。‥‥このようなことを、あなたはしてもよいのです!
- 相手のストレスを発散させてあげよう
- 相手の気分をよくするのが最優先
- 自分が我慢して聞いていればよいのだ
などと思いすぎていませんか?
あなたはカウンセラーでもクラブのホステス・ホストでもありません。あなたにも会話を楽しむ権利があり、あなたはあなたのことを大切にしてあげてよいのです (^-^)
また、本当は行きたくない飲み会やランチ会などを断ることも、自分を大切にすることにつながります。上手な断り方については、以下の記事を参考にしてみてくださいね☆
例②:彼氏・彼女に我慢しすぎ
あなたには、つきあっている人がいます。でも、相手は自分勝手すぎ…。
あなたは一緒にしたいことや一緒に食べたいものなどを一切言わず、我慢ばかりしているとしましょう。
この場合も、言い方は穏やかにしつつ
- 「今度、〇〇に行ってみたいんだけど」
- 「自分は〇〇が食べたい」
- 「今はちょっと難しいかな」
などと伝えることが、自分を大切にしていることになります。
相手があなたを大切にしてくれていれば、少なくとも邪険な態度はとらないはずです。そもそも一方が我慢ばかりしている関係は、対等とは言えません (*´Д`)
急にあなたが自分の気持ちを伝えれば、相手はびっくりするかもしれません。中には怒り出す人もいるかもしれない‥。
それでも少しずつ、自分の本当の気持ちを出していってほしいと思います。
私の経験から言うと、一方だけが我慢ばかりする関係は長続きしにくいです。つきあい続けても、最終的に幸せになれなかったり、心を病んでしまったりするケースもあるでしょう。
「そんなことはわかっているけど好き」「相手に尽くすことが自分の幸せ」と思う人もいるでしょう。その気持ちも、よくわかるつもりです。
そうだとしても、「自分の本当の気持ちに気づく」ことだけは、意識してみてください。
- 自分は今、これを「イヤだ」と思っている
- 自分は今、このことを「つらい」と思っている
- 自分は今、「嬉しい」「楽しい」と感じている
その人と過ごしている時、不快な気持ちが多いですか? それともプラスの気持ちが多いですか?‥‥改めて振り返り、どちらの気持ちが多いのか、しっかりと認識しておいてほしいと思います。
例③:同僚や家族からたよりにされすぎ
あなたは毎日、同僚や家族からいろいろな頼まれごとをします。でも最近「しんどい」と思うことも増えてきたとしましょう。
この場合も、言い方は穏やかにしつつ
- 「ごめん、他の仕事もあって、正直今は難しい状況なんだ」
- 「今〇〇をやっているから、終わったら手伝うよ」
- 「ちょっと体が疲れていて…。30分休憩してからでもいいかな?」
これらは心身を無理させないことにつながり、自分を大切にしていることになります。
職場で上司から頼まれたことなどは、断りにくいと思います。しかし、
「お急ぎのご要件でしょうか?」と聞き、
「ただいま大切な〇〇の件の仕事をしております。本日の午後にお客様にご報告の約束をいたしておりますが、どちらを優先すればよろしいでしょうか?」
などと、自分の状況をきちんと説明し、指示を仰げばよいのです。
いつもいつも自分を犠牲にしていると、だんだん不満が大きくなってきます。そのストレスが限界に達すれば、かえって同僚や家族に迷惑がかかることさえあるのです (‘Д’)
また「今まではできたけど、今はしんどい」というケースも十分にあると思います。
- その時の自分の仕事状況
- 年齢と共に変わる体力
- 何らかの環境の変化 etc.
自分にしかわからないことも多いもの。だから、少しずつでも「断る」「自分に無理のない範囲で引き受ける」など、自分が自分を大切にしてあげるしかないのです。
しんどさに気づかず「頼まれることが嬉しい」と、どんどん引き受けるタイプの人もいます。実はこの方が危険かもしれません。
体は疲れていない? 心がいっぱいいっぱいではない?‥‥自分の体と心の声を、しっかり聞いていけるよう意識できるとよいですね (^-^)
少しずつ実践してみよう!
「自分を大切にする」ということについて、お伝えしてきました。 大事な点をおさらいすると、
思考ではない「自分の本当の気持ち」に気づくこと。そして、それを上手に優先させてあげること。上手に優先させてあげるためには、言い方は穏やかに、でも自分の気持ちをきちんと相手に伝えることでしたね (^-^)
いきなり自分の気持ちを出し過ぎては、相手もびっくりするかもしれません。穏やかな言い方で「少しずつ少しずつ」がポイント☆
少しずつ自分を大切にし、少しずつ相手も自分のことを大切にしてくれ、少しずつ関係がよい方向に変わっていくことを、心から願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。