子どもを「脅す」と言うと、すごく怖いことを連想する?
「脅す」の意味は「人を恐れさせる」。
私、二児の子育ての中で「子どもを恐れさせて何かをやらせる」が、けっこう出てるかも‥”(-“”-)”
と気づき、素直に「やめたい」と思い、自分なりに心がけています。
ここでは、子どもを脅してしまうのがよくない理由と、やめる方法、「子どもを脅してしまうこと」が出がちな心理や背景について、まとめます。
子どもを脅してしまうのがよくない理由
子どもを脅してしまうことによって起こりうるデメリットを、経験と学びからまとめます。
子どもの「本当の力」にならない
子どもを脅し、子どもが速攻で言うことを聞いても、
- なぜいけないのか、なぜこうした方がいいのか (理由)
- じゃあ、どうすればいいのか (対策・方法)
などがわからないケースがあり、子どもに「本当の力」が身に着かないと言えそう…。
子どもも同じような言い方をするようになる
よく聞く言葉や言い方は、無意識のうちにマネしやすくなります。(脳内のミラーニューロンの影響もあり)
子どもにとっては、仲のいい友達や先生もそうだけど、特に親の言葉!
子どもを脅してしまう言葉をたくさん聞かせることで、子どもが友達や周りの人、将来的には親にも同じような言い方をする恐れがあります ( `ー´)ノ
子どもの不安や恐れが強くなる
「子どもを脅してしまうこと」を積み重ねる = 子どもに不安や恐怖がどんどん植え付けられるわけで。
不安や恐れは「事前に準備や対策をしておこう」などのモチベーションにつながる面もありますが、
- 脳・心・体が疲れやすかったり
- 慎重になりすぎて、積極性や意欲の低下につながったり
- 自分の意見・考えが言えなくなりやすかったり
- 自分で何かを選ぶことができにくくなったり
- 物事を楽しむことができにくくなったりする‥‥。
よって、不安や恐れが「強すぎる」と、生きづらさを感じる場面が多くなるかも (以前の私もそうでした‥)。
子どもの心の傷になる場合も…
あまりに過激な「脅し」を長期間続けると、子どもの心の傷になる可能性も。
心の傷があると、
- 心や脳が疲れやすくなったり
- 体の不調が起こりやすくなったり
- ネガティブ思考になりやすくなったり
- 他人と信頼関係を結びにくくなったり
- 自己肯定感が低くなりやすかったり‥‥
要するに、子どもの幸せにつながりにくくなるのです (‘_’)
子どもの決めつけ・思い込みが激しくなる
子どもを脅してしまうことを繰り返すと、子どもの
- こうしなきゃ
- こうしなければいけない
- こうしないと、こうなる
という決めつけ・思い込みが激しくなりやすい、とも言えます。
別記事でも書いていますが、こういう決めつけや思い込みは「心がラク」「楽しい」「幸せ」につながりにくくなりますし、あまりにも強い場合、強迫神経症になる恐れもあるようです。
「子どもを脅してしまう」をやめる方法
なるべく、子どもを脅してしまうことをやめたい!
私が取り入れている方法を、ご紹介します☆
言い方を穏やかにする
「やめる方法」と書いたのですが…。
私は「子どもを脅してしまうこと」をゼロにしなくてもいいと思っています。
- 「ゼロにしなきゃ」と思うと親が苦しくなるし
- 「やってはいけないこと」がわかりやすく伝えられることもあると思うし
- 不安や恐れは、モチベーションにつながる場合もあるから。
ただ、言い方や表情に気を付けたい。
「イライラしながら」とか「怖い」感じではなく、穏やかに (^-^)
メラビアンの法則でも示されるように、言葉そのものの意味より、視覚情報 (表情、しぐさ、視線) や聴覚情報 (声の質、速さ、大きさ、口調) の方がより相手に伝わるからです。
ポジティブ言葉に言い換える
親の言葉が子どもの脳に入り、影響を与えるのなら…。
私は、極力ネガティブ言葉を使わず、ポジティブ言葉を使うようにしています。
「子どもを脅してしまうこと」には、基本的にネガティブ言葉がいっぱい。だから言う時は「できる範囲で」ポジティブ言葉に言い換えています (*’ω’*)
たとえば、
- 〇〇しないと風邪ひくよ⇒〇〇した方が元気で楽しくいられるよ
- 食べないと怖い鬼が来るよ⇒「食べれば力が湧く~」とか明るく歌いながら親が美味しそうに食べて見せる
- 電話ぐらいかけられないと自分が困るよ⇒電話ができれば自分も楽しいよ(&楽しそうに電話する姿を見せる)
- 姿勢が悪いと、かっこいい服も似合わないよ⇒姿勢がいい方が、かっこよく見えるよ~
- 片付けないと捨てるよ⇒片付けた方が部屋がキレイで気持ちいいよ ♪
アイメッセージ (私はこう思う、私はこうしてほしい etc.) で伝えるのもオススメ!
- 言うこと聞かないとママ出ていくよ⇒これこれこうだから言うことを聞いてほしいな
- 手伝わないと〇〇を買ってあげないよ⇒今日は忙しいからお手伝いをしてくれると助かるんだけど
- そんな態度じゃまた先生に怒られるよ⇒きちんと返事をしたり「すみませんでした」などを言ったりできた方がいいと思うなぁ
ネガティブ言葉を使う時って、表情や言い方もネガティブになりやすい。反対にポジティブ言葉やアイメッセージを使おうとすると、親自身が自然と穏やかに言えますよ (^-^)
理由をきちんと説明する
前述と重なる部分もありますが、ただやみくもに「〇〇しないと、こうなるよ!」ではなく、
- どうして、それをやらない方がいいのか
- どうして、それができた方がいいのか
- どうして、今こうしてほしいと思うのか
などを、なるべく説明すること。
子どもの年齢や、発達・理解の度合いに応じて、極力わかりやすく伝えられるよう心がけています (‘ω’)
根気強くシンプルに声がけ
ごくシンプルに「片付けよう」「歯を磨けるかな?」などと言う。そこに、いろんな言葉をくっつけない。
ということも、状況に応じて取り入れています。
「なかなか子どもに定着しない」「毎日同じことを言わせるな」とイラっとしそうな時も、仏様になった気分で穏やかに淡々と根気強く、シンプルな言葉を言い続ける感じ (;’∀’)
その他、こんなこともするといいかも
コーチングで学んだことも、子育てに取り入れています。
今回のテーマだと、子どもを脅してしまいそうになったら
- 子どもの気持ちを一度受け止める(「遊びたい気持ちもわかるよ」などと共感する)
- 子どもに質問して、答えを考えてもらう
- 子どもに譲歩を与えながら、子ども自身に選択させる etc.
具体例として、なかなか宿題に取りかからない場合、
- 「テレビを見たい気持ちもわかるよ (共感)」
- 「このままテレビを見続けたら、今日の宿題は寝るまでに終わると思う? (質問)」
- 「ここからは録画をして宿題する? それとも明日の朝早く起きてやる? やらないで先生に叱られる? (選択)」
どんなシーンでも「共感」「気持ちに寄り添う」は大切に。「質問」や「子どもに選んでもらうこと」は、子どもの年齢や、発達・理解力の度合いに応じて行なっている感じです。
以下の記事には「コーチングって何?」「子育てにコーチングを取り入れる方法」をまとめています☆
子育てにコーチングを取り入れると、ラクで楽しく幸せが増える! | 気にしない自分をつくろう!〜ラク楽イキ生きブログ〜 (kinisinai-jibun.com)
子どもを脅してしまう心理・背景
どうして子どもを脅してしまうのか、考えてみました。
私の場合は「せっかち」「早く言うことを聞いてほしい」が一番大きいかも。
穏やかに丁寧に説明するのが、本当はめんどくさい (笑)
でも最近は、いろんな育児本やセミナー、コーチングで学んだことを取り入れ、頑張るようになりました、ゆるく ( ;∀;)
もう一つ。「子どもを支配・コントロールしたい」という思いも、隠されているのかも。
その心理・背景として、以下のようなことが考えられます。(全員に全項目が当てはまるわけではないです)
- こういう子に「しなきゃ」「したい」という気持ちが強い
- 子どもに完璧を求めすぎている
- 子どもを自分の思い通りにしたい
- 子どもを自分の所有物だと思っている
- 子どもが自分から離れていくのが不安・怖い
- 子どもに言うことを聞かせることで安心したい
- 自分も親や誰かから支配されていた (されている) etc.
何事も「気づき」は、よりよくすることへの一歩。はっきりした答えはわからなくても「なんで自分はこうしがちなんだろう」と考えてみることで、何か気づきが得られる可能性があります。
まとめ:無理のない範囲で心がける
子どもを脅してしまうのがよくない理由と、やめる方法、子どもを脅してしまうことが出がちな心理・背景などを、まとめてきました。
前述の通り「子どもを脅してしまうことが多いかも」という人が「ゼロにしよう」とすると疲れます。
場や状況によっては、早く言うことを聞いてもらえた方がいいこともあるし。
最近は、子どもにスマホの使い方を説く時なんか、恐れさせた方がいいとも思ったし (+_+)
よって、ゆる~く。 まずは、少しずつ減らす気持ちでやってみませんか?
また、普段の子育ての中で、なるべく
- 子どもの良い所に目を向け、いっぱい褒める
- 怒らない (感情的に叱らない)
- ポジティブな言葉・愛のある言葉を使う
ことも大事だと思います。意識しないと、なかなかできないけど ( ;∀;)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。