「競争から降りるとラク」「人と争わない生き方が素晴らしい」などの考え方がありますよね。
「そうは言っても社会に出れば競争」「評価されてなんぼ」と言いたい気持ちも、すごくわかります (‘_’)
ただ、同じ競争社会でも「楽しく幸せ」でいられる人と、「生きづらさを感じる」人がいるわけで‥。
実際に、内向型タイプの場合、競争社会において能力や成果を発揮する力が低下するという研究結果もあるようです。
もし、競争することに少しでも「違和感」や「ストレス」「心の疲れ」を感じるのであれば、生活や思考に「競争しない」を取り入れてみませんか? 私もほんの少し取り入れただけで、心がラクになりましたよ (^-^)
ここでは、競争しない生き方を説く教えやそれを勧める方々をご紹介し、私なりの実践方法をお伝えします☆
人と競争しない生き方について
人と競争しない生き方を説く教えや、それを勧める方々の一部を、簡単にご紹介します。
心理学者・アドラーの教え
アドラーは、オーストリア出身の心理学者・精神科医。
人間の苦悩はすべて対人関係から生まれるとし、すべての人が苦悩から逃れ、幸福に生きるための方法としての「個人心理学」を提唱しました。
「人との競争」は、精神的な健康を損ねる最も大きな要因だそう。なぜなら
- 自分が上がるためには誰かが落ちなければならない
- たとえ勝っても「いつ負けるか」と心が休まらない
- 今の組織で一番でも、別の組織ではもっと上がいる
とも言えるからです (‘Д’)
アドラーは「自分自身と人類の幸福のために大切なのは共同体感覚(他者との結びつき)だ」とし、対人関係の軸に「競争」があると思う限り、人は対人関係の悩みから逃れられないと言います。
他にも
- 人は誰もが等しく同じ価値を持っているのだ
- 誰かと競争するのではなく、自分がただ前を向いて一歩ずつ進もう
- 他者は競争する「敵」ではなく、協力して生きる「仲間」である
などの「競争しない教え」を提唱しています。
勉強や仕事の目的を「誰かに勝つため」ではなく、「誰かの役に立つため」という貢献の視点を持とうとも言います。これは幸福を科学的に追究する幸福学の分野でも言われることです。
仏教の教え・老子の教え
仏教で言う「精進(しょうじん)」とは、自分自身と向き合い、自分自身を高める努力をするということ。その究極が、悟りや解脱です。
決して、 他者と比較しての優劣をつけたり、勝敗に一喜一憂したりするのではないのですね (‘_’)
仏教には「自利利他」という言葉もありますね。意味は「自分自身を高める努力と、他者の救済のために尽くすことの両方を行うこと」で、やはり競争ではなく「助け合いの精神」に通じるものもある教えです。
また、古代中国の哲学者・老子の名言の一つに「上善若水 (水こそ理想的な生き方!)」があります。
水は生きとし生ける物すべてに恵みを与えつつ、低い方へ低い方へ流れ、最終的には大きな海につながりますよね。でも水は決して弱い存在ではなく、どんな隙間にも入り込めるし、大きな岩に穴を開けることさえある…。
また、水の中に石を落としても、水は「なにくそ~」と石と争うことはしません。
老子は争いばかりの時代に生きましたが、「水のように人と争わず、常に低いところにとどまりなさい。それが最高の生き方である」という教えを残したのです。
その他にも…
他にも、さまざまな本やブログの中で
- 競争しない生き方は、心がラク
- 戦わない人が、実は一番強い
- 幸せのために競争や争い事はスルー
というような文言を見かけます。
たとえば書道家の武田双雲さんや、メンタルコーチのワタナベ薫さんなど。
でも、競争が激しい仕事や職場の場合、そうも言ってられない?
芸人兼ソロキャンプYouTuberのヒロシさんは、ご自身の経験から「戦わない環境に身を移すこと」も勧めています。転職するのもいいし、もしくは仕事は仕事と割り切り、アフター5で競争から離れるとか。
また、量子力学がわかりやすく解説されている「『自分発振』で願いをかなえる方法 (サンマーク出版・村松大輔著)」の中には「他人を意識することで、自分自身の最高のパフォーマンスを発揮する力や前向きな周波数が減る」とあります。
量子力学について「興味があるけどよくわからない」という方は以下の記事を☆
量子力学がよくわからなくてもOK。利用だけさせてもらっちゃおう! | 気にしない自分をつくろう!〜ラク楽イキ生きブログ〜 (kinisinai-jibun.com)
他人との比較ばかりでは、幸福感を抱きにくくもなります! 以下の記事でその理由をまとめましたので、ぜひ合わせてお読みください☆
「すぐ他人と比較する」が本当の幸せにつながらない3つの理由 | 気にしない自分をつくろう!〜ラク楽イキ生きブログ〜 (kinisinai-jibun.com)
人と競争しない。実践してみたらラクに!
私は、子育てや家事、以前やっていたパートでの仕事など、できる範囲で「人と競争しない」を取り入れています。
私はただの主婦ですが、「同僚や他社との競争より自分が丁寧に仕事をすること」に目を向ける営業職に就く知人や、建築関係の仕事をする友人もいます。
必要以上に、他に目を向けない。いい意味で「自分以外を意識しない」という感じでしょうか(*‘∀‘)
私の場合、じゃあ何を意識するのか、というと、
- 自分自身や我が子の物差しでの「成長」
- 自分なりの努力や、家事・仕事などで自分なりの力を発揮すること
- 自分軸で「楽しい」「好き」「幸せ」と思えることを大事にすること
など、自分自分自分 ( ;∀;)!
といっても、他の人に全く目を向けないのではありません。
必要な時は助けを求めたり、反対に手を差し伸べたりもする。子どもの持久走大会などでは、知っている子の応援もします☆
他の人に目を向けて「いいな」と思ったことに対しては、「負けた~」ではなく「自分も取り入れさせてもらおう!」と考えるようになりました (*’▽’)
いい意味で自分に集中し、最初から「人と競争しない」と決めると、人と競争ばかりして心が忙しそうな人たちが「別世界にいる」ように見えてくる~(笑)
といっても、最初からうまくはいきませんでした( ;∀;) 少しずつ少しずつ意識していくうちに自分のモノとなり、少しずつ少しずつ心がラクになっていきましたね。
「人と競争しない」の具体的な実践については、以下の記事でご紹介しています☆
まとめ:「心がラクになる」を大切に…
「なんか生きづらい」「ストレスを感じやすい」と思う方は、自分の心がラクになるモノや人をたくさん見つけましょう!
- 一緒にいて心がラクになる人
- 心がラクになる生き方や考え方
- 心がラクになる本・音楽・絵・写真など
- 心がラクになること
- 心がラクになるグッズ‥‥。
その一つに「人と競争しない」という考え方も当てはまるのであれば、無理のない範囲で生活に取り入れてみてはいかがでしょうか? (^-^)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。