自分流トリセツをつくろう!【7.すぐ人や物とぶつかり悩む人のトリセツ】

佳見 そら

電柱にぶつかる女性のイラスト

「なんだか私、人や物にぶつかりやすい気がする」

中学高校あたりから、そんなふうに感じるようになったと、記憶しています( ;∀;)。 悩んだ時期もありました。

もし同じように悩んでいる方がいらっしゃったら‥‥。せっかくの人生、無理のない範囲で対処したり、心がラクになる考え方を選んで、生活しませんか?

ここでは、なぜすぐに人や物にぶつかるのかを考え、対処法を中心とした「私流のトリセツ」をご紹介します。

なぜ、すぐ人や物とぶつかるのか

「なぜ、すぐに人や物とぶつかるのか」を、私なりに考えてみました!

私の過去から考える

とにかく物心ついた時から「あざ」が多かったです (‘Д’)

それだけ「どこか」にぶつかっていたのだと、今は思います。「どこか」って?

  • 自宅にある家具、電化製品など
  • 学校や職場の机、棚、ドアなど
  • 外の電柱、看板、ディスプレイなど

ぶつかったことに気づく時もあれば、気づかない時もありました( ;∀;)

特にひどかったのがマックでアルバイトをしていた頃。お昼のピーク時は店員同士が激しく行き交い、無意識のうちにあちこちに足をぶつけ、ハンバーグのようなあざができて皆に驚かれたことも!

物だけでなく「なぜか人とぶつかるのが多い」とも、生活の中で気づきました。

自分は普通に歩いたり走ったりしているつもりなのに、すぐに人や物とぶつかる。気を付けたくても何を気を付けてよいのかわからない、という感じもありました (‘_’)

基本的には「生まれつき」

飽くまで私の場合ですが、ズバリ発達障害のグレーゾーン(自閉症スペクトラムとADHD)ゆえと思っています。

発達障害は、生まれつき脳の発達に早い部分・遅い部分があり、脳の機能にデコボコが生まれることで起きるもの。

病院(精神科や心療内科)で「発達障害」と診断されるケースもありますし、私のようにそこまでのレベルには達しないけど発達障害の傾向がある「グレーゾーン」の人も増えています。

グレーゾーンも幅広く、黒に近い灰色~白に近い薄いグレーまで、実にさまざま。

発達障害にはいくつか種類があります。その一つである「ADHD」の診断項目の中に「すぐに人や物とぶつかる」があるのです。

ADHDの脳の特徴である

  • 不注意(注意力や集中力を持続できず気が散りやすい)
  • 多動性(落ち着きがない、せわしない、慌てやすい)
  • 衝動性(刺激に反応しやすい、パッと思ったらすぐに動き出す)

が「すぐに人や物とぶつかる」ことに関係しています。これは、

  • 自分の努力が足りないとか
  • 自分の性格が悪いとか
  • 怠けグセがあるとか

では、決してありません。飽くまで「生まれつき」。

発達障害について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をお読みください。

私、HSP&発達障害かも【No.2:発達障害を具体例と共に解説】

もちろん原因は人それぞれ

すぐ人や物とぶつかる人全員が発達障害(グレーゾーン含め)、と言う気は全くありません。

  • 視力の問題
  • 体や心が疲れている
  • その他の原因‥‥。

生活環境や職種なども含め、人それぞれでしょう。

ただ、すぐに人や物にぶつかり「悩んでいる」のであれば、何らかの対処法や、心がラクになる考え方を見つけてみませんか?

すぐ人や物とぶつかる…7つの対処法

すぐに人や物とぶつかる。その原因がわかっている場合は、その原因に合う対処をすることに尽きます。

原因がわからない場合や、特に生まれつきの脳の機能による場合は‥‥基本的に「なおすのは難しい」でしょう。

ただ、人や物とぶつかることを「減らしたり」「トラブルを防いだり」することは、対処によって可能だと思います☆

なお、完全に「発達障害」と診断されている方は、この記事の内容ではなく医師や専門家のアドバイスに従ってください。

なるべく人混みなどを避ける

単純に、人や物とぶつかる「確率」を低くする方法です。

  • 人気のテーマパーク
  • 利用者が多い駅構内
  • 人が集まるイベント

など、人口密度が高いほど「人や物にぶつかる確率」は高くなります。

そのような場所に行くのは、「どうしても行きたい or 行く必要がある時のみ」にするのです(‘ω’)

また、たとえばファミレスや居酒屋の店員などの仕事は、不向きだと言えるでしょう。「避けられるリスクは前もって避ける」ということも一つかと思います。

「ゆっくり行動」を心がける

これも単純に、人や物とぶつかる「確率」が低くなりますね。かつ、大きなトラブルになる可能性も低くすることができるでしょう。

以前の私もそうでしたが、

  • 基本的にせっかち
  • すぐに焦ってしまう
  • 歩くのが速い
  • 小走りや全力疾走をする習慣がある

という自覚がある人は、落ち着いて「ゆっくり行動」を心がけるだけで、だいぶ違うでしょう。

順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生によると、ゆっくりと行動することで自律神経のバランスが整いやすくなるそう。「ゆっくり行動」は、体にも心にも嬉しいというわけですね☆

深呼吸の習慣をつける

前述の「落ち着いてゆっくり行動する」。これを妨げるのが

  • 焦りやすい、慌てやすい、パニックに陥りやすい
  • 集中力が続かない、あちこちに気が散りやすい
  • 衝動的に行動しやすい etc.

こんな自覚がある人は、無意識のうちに呼吸が浅くなっていることが多い、と言えます。

そんな時には深呼吸! 深呼吸には、以下のような効果があるのです☆

  • 焦りやイライラを静める
  • 不安や緊張を和らげる
  • 集中力を高める etc.

私は、気づいた時に深呼吸する習慣をつけたことで、よい変化を感じるようになりました(*’▽’)

深呼吸には、他にもよい効果がたくさん! その効果や私の実践方法については、ぜひ以下の記事をご覧ください☆

深呼吸の効果を自分で感じよう!生活に取り入れる方法とコツ。

「ぶつからないぞ」と意識を向ける

程度や状況にもよるのですが、場合によってはこれだけで防げることもあります。

歩きスマホなど、人や物とぶつかりやすくなることは控える、というのは大前提!

私も「人や物とぶつからないように気を付けよう」と思いながら行動するだけで、防げることが多いと感じています☆

ただ、そこに意識が向きすぎて、他のことを忘れてしまったり抜けてしまったりすることも‥( ;∀;)

バランスよく脳を使えればいいんですけどね…(^-^;

「人とは距離を開ける」と機械的に覚える

人との適度な物理的距離感がわからない。これが原因の一つになっている人もいると思います。

私も学生時代は苦手で、いわゆる「パーソナルスペース」のメーターが壊れてる感じ? 人にくっつきすぎても気にならないことがあったようでした( ;∀;)

でも「人には適度なパーソナルスペースがある」と知り、人とくっつきすぎないよう、機械的に気を付けてきました(今は問題なしだと思います)。

他にも

  • 人が自分から少し離れたら、その距離を保ったり
  • 何かを一緒に見るなどでくっついた時に、相手が不快そうでないか確認したり
  • 相手の方からくっついてきたら、その人的にはOKなんだと思ったり‥‥

いろいろ意識していました。 だから、人間関係、すぐに疲れちゃう(笑)

ただ、コロナ禍の現在は、新しい生活様式により「距離を開けることがわかりやすくなった」とも言えますね。

疲れたら意識的に「休む」

毎日忙しすぎる。いや、客観的には忙しくなくても「なぜか自分はすぐに疲れる」という人もいるでしょう。

体もそうですが、心が疲れていると

  • 頭がボーっとなったり
  • うつむくことが増えたり
  • 周りが見えなくなったり

しがちです。そんな状態で歩いていれば、人や物にぶつかりやすいとも言えます。

ちょっとでも思い当たるのなら、とにかく「休息」を心がけましょう。特に発達障害やHSP(グレーゾーン含む)の場合、一人になれる時間の確保は大切です (^-^)

人にぶつかったら大げさに謝る

対処したり意識したりしていても、人や物にぶつかることはあると思います。

ちなみに人にぶつかってしまい、それに気づけた時、どのように謝っていますか?

  • 頭を下げるだけ
  • 小声で「すみません」と言うだけ
  • 表情がぶっきらぼう

という人は、きちんと相手に聞こえる声で「すみません」と言いながら頭を下げると、トラブルになりにくいでしょう (‘ω’)

もちろん、人にぶつかるということは、相手も謝ってくる可能性もあります。それはそれでよし。

ただ、私の経験上、すぐに人や物にぶつかる人は、相手からすると「ぶつかってきた」と思えるような状況もあると感じるのです。相手は当然「ムカッ」となるわけで‥‥。

その場合は、その「ムカッ」の感情レベルを上回るぐらい「申し訳なさそうに」謝ると、たいていは許してもらえるはず。

私はそのことに気づき、若い頃から実践していましたが(本当に申し訳ないと思ってましたし…)、メンタリストのDaigoさんも著書で同じようなことを言っていました。

もし「人にぶつかったのに気づかなかった → トラブルになった」という時にも、大げさに申し訳なさそうに謝ることで、許してもらえる可能性が高くなります!

まとめ:悩みすぎないよう、考え方を選ぼう!

すぐに人や物とぶつかってしまい悩む方々へ、その対処法を中心にお伝えしてきました。

最後に、心がラクになるかもしれない「考え方」を少しご紹介☆

今後も、頑張って気を付けても、ぶつかることはあるでしょう。でもこれは、私たちのように「ぶつかりやすい」人だけでなく、誰でも起こり得ることとも言えます。

交通事故や弁償を伴うトラブルなど「大きなこと」でない限り、「別にたいしたことないや~」と考えるのも一つでしょう。 私も、

  • 少しあざができるぐらい、どうってことない
  • 物にぶつかって痛いのは、たったの数秒
  • 人にぶつかってしまったら、きちんと謝ればいい

などと考えることで、だいぶラクになりました。友達や子どもの前で物にぶつかった時は「ま~たぶつけちゃったよ~」などと、笑いをとったりもしています( ;∀;)

また、気を付けていてもぶつかってしまい悩む時は、落ち込む気持ちを一度受け入れた上で、

  • 何かに気づかせてくれるサインかも
  • ぶつかっても許してくれた相手に感謝しよう
  • この程度で済んでよかった

など、少しでも前向きな考え方にシフトさせられるとよいですね (^-^)

自分に合う対処法やラクになれる考え方があれば、ぜひ自分専用のトリセツに加えてみてくださいね☆

くれぐれも「大きな事故」にならないよう、お互い気を付けていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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